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40年前の繻子


bespoke classic

六義RIKUGHI
Art&ClassiC

百年素材 40年前の繻子
(title copyright 2017 Ryuichi Hanakawa&RIKUGHI)
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「名人」というのはどのように造り上げられるのだろう?
5月23日のひかりにみひらいた午後、私は千葉のある街に降り立った。「名人」に合うために、、、今日はやっとの思いで探し当てたネクタイを「手縫い」する「名人」のその「工房」におじゃまする約束だった。
ロータリーもない小さな駅を出ると通りのむこうに小さな商店街が白日のなかに眠っている。いつも私が探し求めている「名人」はなんでもない暮らしの街に隠れている。





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「テーラー六義」の「クラシック タイ」の項でも記したがかつて紳士が「身に着けて良い」タイは「たった3本」だけであった。シテイでは「スピタルフィールドタイ」と「クラブタイ」、カントリーでは「レイプシールド ゴールドのウールタイ」、、、紳士(或いは紳士の装いを影で支えたヴァレット)はかたくなにどんなスーツにもこの三本のタイを合わせた、そしてそれが英国のスーツの着こなしというものをつくりあげた。

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実はクラシックスーツの装いで最も目立つのは「タイ」である。「クラシック スーツ」の着こなしはタイで決まるといっても過言ではない、(もちろんスーツの仕立てが肝心だが、、、)吉田健一の「着るもの」という短い随筆のなかに、日本の百貨店にいってあらゆるタイを試してももうひとつしっくりこないのに、英国に行くとどのタイを選んでもスーツに納まるから不思議だ、、、という一文がある。これと同じ経験をしたことがある、東京で大きなパーテイに出かけたとき誰一人として「クラシックタイ」を締めていないのだ、どこか「デザイン」されている。それは4本も5本もあるストライプタイ(ストライプタイのストライプは2本までだ、)にはじまり、なんとも形容しがたい模様のものまで、、、本人としてはスーツの色やシャツの色に合わせたつもりなのだろうが、せっかくの「装い」を壊している。クラシックスーツを「完璧に」着こなすためには先ず、「クラシックタイ」を手にいれなければならない。


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「六義」
中央区銀座一丁目21番9号
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copyright 2018Ryuichi Hanakawa , Rikughi Co.,Ltd. all rights reserved







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by momotosedo | 2017-04-13 13:10