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10月28日(晴天)  長七郎さんへ



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長七郎さん

「博覧強記」というよりは、「錯乱狂喜」です、

錯乱していますが、幸いにも「狂喜」で、愉しく、喜びのある人生を送ることができているのは、とてもラッキーだと思っています、長七郎さんがいらしゃったのもラッキーでした、ありがとうございます、一緒に思い切り楽しみましょう、人生は一日づつしか進みませんが、終わってしまうと取り返すことは適いません、


植草甚一翁は、私もよく読みました、一番興味深かったのは、床が抜けてしまうほど書物をためこんで、「ド・セルヴイ主義」を貫いていた翁が、その果てに意を決してニューヨーク行きを決行し、やはりホテルに書物やガジェットを一日一日、積み上げていく様子で、それ自体が好奇心にとりつかれた老コラムニストを巡るヌーボーロマンのように思えて、「小説より奇なり」を後半生で思い通り実践した恵まれた人だなと思いました、

「いいモノを持つことは丁寧に生きることである」


実に良い言葉ですね、その通りだと思います、「丁寧に生きる」という言葉には、思わず反省させられます、


ただ、「丁寧に生きる」ことは「静的」に慎重に生きることとは違うような気がします、

植草翁の旺盛な好奇心に誘われた生き方も、ある意味で「丁寧に」自分を「生きた」ことだったと思います、


言葉は違いますが、私は、後半生を「リアルに生きたい」と思いました、そのとき考えたのが、自分がリアルなままでいられる「サイズ」についてです、人間ですから、場合によっては仮面をかぶりたがります、多分、その要因のひとつは「サイズ」だと思うのです、


植草翁は多分、自身の「サイズ」の選び方が、かなり特殊であるにもかかわらず、その魅力が幸いにも時代に受け容れられたのではないかと思います、本質を持っている人である限り、リアルな自分でいられ続けたとき、その人は強いと思います、


私の場合は、多分、「家族」とはリアルな自分でいられます、仕事場の隣同士の同僚とも、まあリアルでいられるでしょう、ただこれが大きな組織全体、数多い取引会社となると、少しおぼつかなくなってきます、



それで、「サイズ」を限定して生きることに決めました、


家族と大久保と、クライアントのみなさん、そして気の置けない友人たち、


多分、21世紀のリアルな社会では、こうした「やりたい」ことがハッキリしているライトウエイトの限定サイズのユニットからしか、「いいモノ」は生まれ出ないだろうし、リアルな「丁寧なつきあい」もできないような気がします、

手に余る大きな「サイズ」の組織は、そのサイズを生かすメリットよりは、ウソがバレていくだろうこの時代のなかで疲弊していき、機動性を失くし、言葉を尽くす割りには、つくるモノに迷いが出てくると思います、経済活動だけで本質を持たないユニットも同じ事で、本質を追い詰めるというのは生き方を変えない限り適うことではなく、なかなか大変なことです、


何故、こうもリアルになりたいかというと、もう後は死ぬだけなので、自分が思っている本当に良いモノ、コトをはっきり明らかに曝け出したいという思いがあります、それほど、格好をつけて自分を飾りたいとも思いません、ただ本音をうまく伝えたいと、その方法を探っています、

こういうことですが、

これからも、どうぞよろしくお願いいたします、




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by momotosedo | 2008-10-29 01:14 | ■百歳堂 a day


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