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7月7日(雨模様の七夕)  紙一重     見巧者




言葉をめぐる冒険
見巧者

百歳堂 |  紙一重という洗練





歌舞伎も浄瑠璃も焼き物も見巧者という存在がその洗練を促していた。
それが、日本の文化のありようだった。同じことが欧州でもいえるのか、いえるとも思うがいや国が違えば人がつくる場も違う、大枠で納得してしまうのはまちがいで、微細にははっきりと異なる空気があったように思う。それは、日本特有のものだった。
それは、懐かしい匂いもする。生活をするということの奥の深さをかんじさせてくれる。


それが「へたウマ」という言葉が流行語になったあたりからおかしくなった、「オタク」という言葉がなんにでもつかわれはじめて「見巧者」という言葉も遠くになった。




昔は、「お共」というのが頻繁にあって、祖母や母の「お共」でお芝居に出かけ、親父の「お共」で「知人宅」という別の家庭を覗き、その帰りに少し気取った料理屋でご飯を食べた。そうして、子供は「教養」を身につけていった、ような気がする。






by momotosedo | 2008-07-07 12:19 | ■言葉をめぐる冒険


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