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9月14日(晴れ) NEXT 「The Privileged  100年素材 」  --本物の質感-- ‘蒼‘のシャンブレー



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Art&ClassiC
 
Special Cotton
Chambray

title copyright 2009 MOMOTOSEDO, R.H.

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Genuine Classic ‘Blue‘ Chambray
Bespoke Shirts

の爽やかさを感じる頃になると蒼いシャンブレーのシャツを想い出す、夏の照りつける陽光から鈴虫の音が密かに聞こえる秋の夜への季節の移ろいは、少しセンチメンタルな甘い気分を残してなおさらこの蒼い色がいとおしい、


シャンブレーの蒼は、ポプリンともオクスフォードとも違う独特の精緻さと光沢を持っている、この独特の光沢を放つ蒼のシャンブレーを選りすぐった純粋なエジプト綿で丁寧に織りこめばどういうものになるのかをどうしても試したかった、しかし良い細く「長い」繊維のコットンでシャンブレーを織るのは思いのほか技術を要し、それでもなんとか秋の予感に間に合ったのは幸いだった、






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Genuine Classic ‘Blue‘ Chambray
Bespoke Shirts



昔からワークシャツにも用いられるシャンブレーは、最上の糸でタイトに織り込まれることで頑丈さとともに、まるで絹のような光沢を見せ、表面はドライでスムースだが、触るとすべらかで柔らかい、ちょっと次元の違う「シャンブレー」が生まれたと思う、



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シャンブレーは、経(たて)に色糸、緯(よこ)に白糸を織りこんでいって色をつくりだす、この経、緯の交差が独特の光沢と玉虫のような味のある「影」を生み出すのだが、案の定、この交差を見越して「望む色」を創り出すのは職人技に頼るしかない、


もとよりシャンブレーは単色ではないので、私が望む「蒼」がパント-ンの印刷された色見本のうえにあるはずもなく、ましてや職人にはロマンチックな想いの言葉の説明が届くはずもない、結局、自分で「色チップ」をつくることにした、

そこで、私は月夜の或る晩、柳橋に出かけることにした、何故に「柳橋」なのか、それはその路地の向こうの昔からの小じんまりとした料理屋のことを想いついたからだ、ソウソウ、小さいながらも中庭を囲んで奥には座敷がいくつかあり、入口にはカウンターと小さく区分けた畳の席がある、面白いのは、良い酒があって、洒落た突き出しや旬の小皿が出てくるがここのメインはトンカツなのだ、不思議な料理屋だが、それはともかくそのカウンターの上に永年使われ、よく洗われた藍染の暖簾がかかっていたはずだ、

私の目当ては、その藍染の暖簾のトころどころにかすれたトこの「蒼」だった、もとより、この店の主人、おかみさん、息子さんは私の奇矯さにはとっくに察っしがついているので、無事、その「蒼」を写し取り、記憶に止め、良い塩梅に酔っ払って帰ってきた、


翌日、書斎で絵の具を溶き、手こずるかと思いきや、ものの5分で「色チップ」は出来上がった、人生、そんなモンだ、アトは職人さんに任せるしかない、



Genuine Classic ‘Blue‘ Chambray
Bespoke Shirts



この「シャンブレー」を手こずらせたのは、「蒼」よりも意外に、長い繊維をシャンブレーに織るという技術的な工夫だった、色は申し分ない、


手こずっただけあって、非常に「精緻」なシャンブレーが出来上がったと思う、

シャープに美しい表情だが、タッチはカシミアのように柔らかい、

シャンブレーの「蒼」は、意外にツイードとも相性が良い、タウンスーツに合わせたときのクールな表情とは違う深い味わいを見せる、

このシャンブレーを織ったのも、秋の始まりの少しくだけたスポーツコート姿に深みを与えたかったからに他ならない、




そして、しっかりとした「考え」と「丁寧に仕立て」られたビスポークシャツは「一生モノ」だ、

私の経験からいえば、
「シャツは一生モノ」だという考えをもって、実際にその思いを具体的に仕立てに現わし、そういう考えでもってクライアントと「つきあってくれる」仕立て屋で、「おざなり」ではない真面目な仮縫いを経てつくられたシャツは、
愛情をもって「自分で」洗い、愛情深くアイロンをあて、愛用していけば、「生涯の心強い友」となる、


自分で洗えば、そう縮むこともない、上着の前ボタンのように「足」のついたしっかり丁寧なボタンつけは取れることもない、カフや襟の「汚れ」を気にするヒトもいるが、汚れてしまえば取り換えれば良いだけだ、


このシャンブレーは、多分、年を経るほど愛情が湧いてくると思う、貴方の生涯の友とならんことを願ってやまない、




「100年素材 The Privileged」
「--本物の質感-- ‘蒼‘のシャンブレー  ビスポークシャツ」 限定素材

(仮縫付き、フルハンド)

¥55,000-(税込み¥59,400-)


*僭越ながら完全予約制です、お越しになる際には、eメールかお電話での事前のご連絡をお願いしております、

問合せ先 e-mail rikughi@ozzio.jp
phone 03-3563-7556
















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by momotosedo | 2009-09-14 14:38 | ■100年素材


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