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4月11日(桜) 「100年素材」 Classic Stripes クラシックストライプ 3.







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「CLASSICSTRIPES
title copyright 2009 MOMOTOSEDO, R.H.



4月11日(桜) 「100年素材」 Classic Stripes クラシックストライプ 3._f0178697_2145419.jpg


Vintage 1980`s English
Very English Navy Super 140`s & cashmere
`Ultimate`







いかにも英国らしいスーツの「色」を挙げよと問われれば、この「イングリッシュ ネイビー」と呼ばれるものを迷わず私は挙げるだろう、

そして、イングリッシュ ネイビーのフラノのチョークストライプも捨て難いが、もっと普通的なクラシックといえば、このピンストライプだと思う、




60年代のロンドンの街角の記憶を探っていけば、このイングリッシュ ネイビーのスーツと、ドゥスキンの黒いスーツに黒いボウラーハットと細く巻いた蝙蝠傘を持ったシテイのバンカーたちの姿が浮かび上がってくる、あのころは、ごく日常のこととしてボウラーハットを被った紳士の姿をロンドンの街ではよく見かけたものだった、


ボウラーハットを見かけなくなったように、このイングリッシュ ネイビーのスーツも、いまやロンドンの街を歩いても、店を覗いても、思ったほどに見かけないのは、いつも不思議に思う、ダークネイビーのピンストライプやペンシルストライプはよく見かけるのにもかかわらず、、、


ごく個人的に思うのは、それはこの独特な発色のせいなのかなとも考える、織る側にとってはダークネイビイーの方がやりやすいのかもしれない、事実、この色は独特でいわゆる「ネイビー」とも違う、もっと豊かな青がある、といって「ライトネイビー」というわけでもない、

この色は、若々しいともいえるし、大人が着ると似合うエレガンスがあるともいえる、ピンストライプというのも主張しすぎない「拘り」を見せる、写真では分かりにくいが仕立てると、ちょっとスノッブな凛としたエレガンスが匂ってくる、そしてどんな場所へも出掛けられ、生涯、愛用できる普遍性をもっている、


この「イングリッシュ ネイビー」は、シングルでもダブルでも構わないが、クラッシックな仕立てにすべきものだ、丁寧につくられたクラッシクスーツにしたときこのストライプは「男の気構え」といえるようなものを袖を通すたびに語ってくれる、それは大げさにいえばちょっとした「勇気」をくれるような気がする、そこが、ダークネイビーの無難さとは違うところだ、
男にとってのスーツというのは、そういう役割もあるのだと思う、





「イングリッシュ ネイビー」のスーツを街で見かけることが少なくなったように、この生地を探すのにも苦労する、「Ultimate」とやや大げさな名前がついたこの生地は、確かに古のその探し求めていた色をしていて、極めて糸の良い、そのクオリテイーとともに、見つけ当てたときは「ホッと」したものだ、

この生地は、80年代にスーパー140‘s&カシミアで贅沢に織られた生地で、このとき同じクオリテイーでダークネイビーと、ライトグレイのピンストライプも見つけた、何かのシリーズとして織られたものかもしれない、そしてこの生地は、やわな高番手ではない、しっかりタイトに織られていて、仕立てに適した質をもっている、


何故、スーパー150‘sではなくて140‘sに拘ったのかそれは知る由もないが、偶然見つけたこの生地はその名はともかく、或る意味で最適なバランスを持っている、
それは、スーパー200‘sとか、いたずらに高番手にするのではなく、しかし今までとは違う細番手の贅沢感と、ゆっくりタイトに織られた丈夫さと仕立てを生かす信頼性を併せ持っている、
それに、この生地が織られた時点では、スーパー200‘sとかそういうものは無かったのだと思う、
英国のミルにとっては転換期だった80年代の「転換期」らしい秀逸な生地と言えるかもしれない、

その後の、織物業界の「高番手競争」を思えば、布地の耳に織り込まれた「Ultimate(到達点)」という文字が「良い生地」のバランスという意味では逆に正直な言葉に思えてくる、



「イングリッシュ ネイビー」を見ると浮かぶある種の懐かしさは、私の好きな歌の一節を思い出させてくれる、
That old feeling、、、、色んなものが混じりあったチョッピりノスタルジックな想い、、、



I saw you last night and I got that old feeling,
When you came in my sight
I got that old feeling.

The moment that you danced by I felt a thrill
and when you caught my eye
My heart stood still

Once again I seemed to feel that old yearning
And I knew the spark of love was still burning

There`ll be no new romance for me
It`s foolish start

For that old, old feeling is still in my heart







「100年素材」
「ヴィンテージ スーパー140‘s & カシミア イングリッシュ ネイビー ビスポークスーツ」 
限定1着

(仮縫付き、フルハンドメイド)

¥360,000-(税込み¥378、000-)


*僭越ながら完全予約制です、お越しになる際には、eメールかお電話での事前のご連絡をお願いしております、

問合せ先 e-mail bespoke@rikughi.co.jp
phone 03-3563-7556
telefax 03-3563-7558









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by momotosedo | 2009-04-11 21:46 | ■100年素材


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