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3月30日(晴れ)  100年素材 「ビンテージ スイスコットン」  春の桜色 Ⅱ






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RIKUGHI SAKURAVINTAGE PINK






「Think PinkⅡ」
Vintage SAKURA Pink
bespoke shirts
to Watch the Girls go by





春の桜色の第2弾は、70年代から80年代にスイスで織られた、ビンテージの桜色です、

この時代の「スイス コットン」は、極めて糸が良く、タイトによく織られていて上質です、そして、デザインと色出しが良い、これも、実に優しげで上品な「桜」色です


ピンクのシャツを着てフランスのトウーケの飛行場に悠々と降り立ち、当時の保守的なソサエテイーの物議を醸し出したウインザー公をはじめ、綺麗な「ピンクのシャツ」というのは、古からダンデイたちの冒険心を誘うチョット気になる色でした、多分、この色には着る人の気分を開放してハッピーにさせてくれる不思議な魅力を感じるのでしょう、なんとなく、その気持ち、分かります、







良いコットンのシャツ生地を探していくと、いかに、この時代の「スイスコットン」が優れていたかが身に沁みて分かります、巷間、イタリアのものが良いと囁かれていますが、私は、この時代のスイスの生地の方が色んな意味でズイブンと優れていると実感します、


今のスイスの「実際」は、時代のせいで「壊滅的」なのでしょうが、それでも「スイスコットン」という表記が、いまでもある種のクオリテイーの評価として根強く残っているのは、それを現実に紡いできた過去の実績があるからでしょう、


実際に、この時代の「スイスコットン」には、今ではなかなか難しくなった幾つかの優れた点があります、







先ず、糸が非常に良い、大概の場合、ビンテージとして手にいれた時点では「スイスコットン」という表記だけで、どこの綿をつかっているかを細かく表記している事は稀ですが、多分、当時でも非常に上質なシーアイランドかそれに類する綿を使っているような気がします、

それは、当時、英国で注文した手持ちのなかでも上質なシーアイランドコットンのシャツと比べてみて、そう思います、ただ、この時代は良いシーアイランドコットンは、ほとんどが英国に輸入されていたらしいので定かではありませんが、、、そして、スイスコットンの優秀さは、「良い糸にする技術」、紡績技術に長けていることです、

スイスでも90年代前後に多くの紡績工場が閉じられ、(スイスコットンのメッカだったサンガーレンも、全盛期には製糸取り引きの中心地でしたが、今や紡績工場の数は格段に減っています、)今ではやはり「ブレンド綿」が主流になっていますが、繊維の長い綿(今は、主にスーピマ綿を使っていると聞いたことがあります、)を厳選し、職人的な気配りで紡いでいく歴史はまだ残っているとは思います、

そのなかでも、この70年代~80年代の、「スイスコットン」は、ハイテクや「ブレンド」に侵略されていない最後の黄金期のような気がします、



最も特徴的なのは「染め」です、これは、今でもスイスがイタリアより優れている点で、環境問題への規制から化学染料を極力、使わないことにあります、だから、色が違うのです、これは、同じ仕様の「タータン」のシャツ生地を、イタリアとスイスで織らせてみて実感しました、

色の落ち着きが違うのです、多分、染料だけでなく、「染め方」も「現場」の作業のやり方も異なるのだと思います、


モウひとつは、「デザイン」も含めた「織り」です、私が欲しいのは、クラッシックなんだけれど、突き詰めた「質」があるものです(そこには、色の洗練具合とか細かいニュアンスがあるのですが、それは、ひと言ではいえません)、そういうものは、理屈を越えた「迫力」があります、

シャツはクラシックな柄が一番だと思います、今は、何か妙に凝っていて上手にスーツに納まってくれない柄が多い、そのくせ、上質でクラシックで良い柄を探そうとするとなかなか見当りません、この時代のスイスのものは、ストライプでもその幅や色が良かったり、柄モノでもその抑え具合がスーツやタイとの組み合わせを考えた「クラシックを知っている」デザインで秀逸です、






このビンテージスイスコットン、何よりその桜色が、気持ちの良い春の日を思わせます、薄いグレーやネイビーのスーツ、気取ったネイビーブレザーに合わせても贅沢なリラックス感があると思います、ベージュや茶系とも相性が良い、

ちょっと、リラックスしたい、華やかな気分になりたいときに、この少し薄めの優しいピンクが手助けしてくれるでしょう、、私はこう呼んでいます、bespoke shirts to watch the Girls go by、、、、


ビンテージ生地なので、今回も限定です、、

「100年素材」
「ヴィンテージスイスコットン ピンクストライプ ビスポークシャツ」 限定5着

(仮縫付き、フルハンド)

¥50,000-(税込み¥52,500-)


*僭越ながら完全予約制です、お越しになる際には、eメールかお電話での事前のご連絡をお願いしております、

問合せ先 e-mail bespoke@rikughi.co.jp
phone 03-3563-7556
telefax 03-3563-7558








copyright 2009 MOMOTOSEDO, Ryuichi Hanakawa
by momotosedo | 2009-03-30 21:39 | ■100年素材


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