11月16日(冬空)  「BespokeClassicTie」




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21st Century
Dandy

  


DID YOU KNOW?
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Art&ClassiC

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六義の秘密
BespokeClassicTie
Secret Pleasure only for client



ClassicHaberdasherのメンバーの方はすでにご存知の通り、銀座のアトリエでは「BespokeClassicTie」のサービスを始めている、

メンバーサイトで「BespokeTieをつくる」と宣言してから約一年、構想から指折り数えると約2年を経ている、この間、黄金期のA.Sulka & Co.の200本に及ぶタイコレクションを一本づつ精査し、今は無きリヨンの自社ミルの驚くべき「質」と「技術」で織られたSulkaSilkに迷い、ロンドンやウイーンの古の名店で仕立てられた1920年代からのタイを解体し続けた、


そして、結局は自分が抱き続けていた「想い」に戻っていった、これは、テーラリングやビスポークシューズへの「まっとうなアプローチ」をはっきりさせたいと探っていたときと同じだった、



六義の秘密



それは、簡単な言葉で綴れば「生涯寄り添って」くれる「味わい」とでもいうべきもので、時代に古びない「永遠性」と置き換えることもできる、

それを、どう説明すれば私が考えているそのままを伝えることができるのか、この「味わい」というのには、「素材」、「仕立ての考え方」、「技術の質」などすべてが細かく確かに関連している、

或る意味では、「Bespoke」というもののこれが本質なのかもしれない、


そして、さらに分かりにくいだろうことを云えば、この「永遠性」は見た目は自然で優雅でも、実は「かなり突出した」モノでなければ適わない、これは、私自身がこの半世紀で「Bespoke」した経験からはっきり云える、


「突出した仕立て」、「突出した質」、「突出した想い」、そういうものでないと「永遠性」を持ちえない、これは、考えてみれば当たり前のことだろう、


つまり「永遠性」は、かなり「先鋭的」な「クラシック」から生まれる、単なる「古い服のコピー」からは「生涯寄り添ってくれる」実質は何も生まれやしない、

「Bespoke」はフレッシュな生き物で、極めてオリジナルなものだ、

「Art&Classic」を六義のモットーに据えている想いも、そこにある、



六義の秘密



古の紳士たちのワードローブを探り、クローゼットを覗いていくと「クラス(或る階級以上)の紳士たちが身に着けるべきタイ」は極く限られた種類のものだったことが分かる、「スピタルスフィールド」、所属を現わす「クラブタイ」、カントリーやスポーツの時に締める「ウールタイ」、原則としてはこれだけだ、

あのウインザー公の「柄合わせのマジック」と云われるグラマラスな装いさえ、良く見るとタイそのものは極くクラシックなものを合わせている、

そして、ダンデイたちのタイは良く「使われ」ている、それらは、「今年流行の」パープルでもなく、「ナポリ製のナンタラ」でもないが、不思議にいまだ「輝き」を保ち続けている、今それをとりだして締めてみても、何よりスーツによく馴染んで「装い」を上品にしてくれそうに見える、事実、それらは、味わいをもって何にでも合う、

これが、生涯「寄り沿って」くれて、時代に古びない「味わい」を持つ「タイ」ということだと思う、

考えてみれば分かることだが、「タイ」に「永遠性」を求めるにしても、「流行」を求めるものではない、



そして、研究してみるとこれらはその「仕立て」にも共通した秘密があり、或る種の「法則」とでも呼べるものがあるのが分かってくる、



六義の秘密


私が蒐集した200本に及ぶ黄金期のA.Sulka & Co.のタイは、奇跡的にもプライスタグもそのままに(未使用の)「今、店頭にあって」もオカシクない完璧なコンディションのまま、A.Sulka & Co.と朱で刻印された白いボックス、10数個に入って残っていた、

それを見つけたのは幸いだった、

この黄金期の「SulkaSilk」は当時リヨンにあった自社ミルで織られている、
「SulakSilk」とワザワザ呼ばれるようにビスポークシャツとともに、これはA.Sulka & Co.のシグネチャー(看板)であった、
「看板に偽りなく」、この黄金期の「SulakSilk」は、「糸の質」、「設計」、「織り」、「考え方」ともにウルサイ私でも唸るぐらいに素晴らしい、
何より「最上」のものにしようという気概が伝わってくる、なにしろ、一番シンプルな「ダブルストライプ」さえ、ストライプによって畝の方向を違えて織られているのだ、(つまり例えば「赤」のストライプはホリゾン(水平)の畝で、「白」のストライプは斜め63度の畝でジャカードで織られている、)


この「SulakSilk」の織りのテクニックを語り出すとキリがない、大袈裟でなく、それほど驚愕するものが本当に存在していたのだ、



六義の秘密




そして、この黄金期の「SulakSilk」のタイと「今のタイ」を比べてみると明らかに「シルク」の「質」が違う、これらのタイを締められたクライアントの方がいみじくも漏らした、「なんか、スーツへの馴染みが違うんですよ」という言葉にいみじくもそれが現れている、

私もうすうす感じていたのだ、どうも光沢とか「味」が違う、今のタイはどんなに高価で「上質」と囁かれようと、「SulkaSilk」と並べてみると何だか光沢も不自然に見え、安っぽく感じさえもする、調べていくとそれは、「糸」の違いによるものだと分かっていく、



六義の秘密



今は知らないが当時は「チャイニーズシルク」が最上とされていた、70年代のロンドン、ハンソンストリートに古から続く一軒のシルク専門の生地問屋があり(今はもうない)、私はいつもスーツを仕立てるときには、懇意にしていたパーソナルテーラーとそこで裏地を選ぶことにしていた、

この当時のロンドンは今思えば生地好きには「天国」のようなところで、少し変わった柄モノのシルクを裏地にしようと思いついたときには、ピーターストリートにシルクに拘る小ぶりな店があった、そこにはナント1930年代のシルクが手つかずのままボルトで残っていたりもした、この店はウエストエンドのシアターを上得意としていて、1930年代の珍しい生地をオリジナルとそのリプロダクションの両方を揃えて、さながら店は「ファブリック ライブラリー」だった、

この時代に、レアなシルクを見て、触ったことが私のその後の「財産」になっている、しかし、白状すると当時はまだ私も若くモノをまだ知らず、それに「天国」にいたのでそれが「当たり前」だと思い込んでしまった、今、そこへ戻れるならば買い占めたかったモノがズイブンある、



六義の秘密


この2つの店が、口を揃えて云っていたのが「糸は上質のチャイニーズシルク」に限るという言葉だった、ハンソンストリートの店は、前世紀から「シルクの原糸」を中国から直接取り寄せていると自慢してもいた、この良い時代の極上のチャイニーズシルクは調べてみたがもう無い、繭や蚕そのもの、育て方、餌となる桑も違うらしい、或る人が桑から拘って、中国で紡ごうとしたがダメだったそうだ、

シルクを知る人ほど、今のシルクを嘆く、それが現状らしい、


六義の秘密


A.Sulka & Co.の黄金期は意外に短い、オーナーが頻繁に変わりせっかくのリヨンの自社ミルも途中で手放してしまった、A.Sulka & Co.という織りネームがついていても数年の黄金期以外は時代に引きづられた迷ったモノづくりをしている、「Sulka」とだけ記されたネームのものにはもはやその面影もない、そして最後はイタリア製のカジュアルウエアに成り果て消えてしまう、


果たして、我々は「進化」しているのか、「退化」していっているのか?

今のメーカーや、百貨店やセレクトショップや雑誌を見ていると、いまさら「小売業の販売革新」とやらにつきあいたくもなく、私は残された時間をモノづくりにドップリ浸りたい、



六義の秘密


タイの本質は、「装い」に馴染み、深みを与える「味わい」と、時代に古びない「永遠性」にある、これが私が欲しいタイだ、

研究していくと、タイづくりに抜け落ちていたのは、「裁断方法」だということに気づいていく、素材の良さを「自然」に生かし、生涯の愛用に答える「タイとしての構築性」の両面を適えるためには、生地の動こうとする流れに沿って裁断し、丁寧に仕立てることが大切だと気づく、これは、テーラリングそのものだ、

この「BespokeClassicTie」は今までの既成概念に拘らない、かなり独特のパターンと仕立て方で、ビスポークシューズがすべて革でできているのと同様、すべてが同素材で作り上げられている、






BespokeClassicTie」 

¥18,000~(税込み¥18900~)
(パーソナルパターンを「Bespoke(話し合い)」しながら作成します、、長さ、幅、ノットの大きさを指定しながらご自分なりのエレガンスをおつくり下さい、)



*僭越ながらアトリエは完全予約制です、お越しになる際には、eメールかお電話での事前のご連絡をお願いしております、

問合せ先 e-mail bespoke@rikughi.co.jp
phone 03-3563-7556
telefax 03-3563-7558




『*「ClassicHaberdasher」も早や半年目を控え、色々考えたのですが、やはり「ブログ」とは一線を引いた会員を限定した愉しい「クラブ」のようなものをつくりたいと思っています、
ただ、「クラブ」ですから「ルール」が存在します、
僭越ながら、第一期のメンバーについては、12月2日をもちまして締め切らせていただきたいと存じます、

2010年からは、少しシステムを変えて、「ClassicHaberdasher」へシンパシーを感じていただき、会員登録をご希望され、仲間になってやろうという方は、

bespoke@rikughi.co.jp

まで、ご連絡を頂ければ、ご説明のうえ「ID」と「パスワード」を発行させて頂きます、


いっぱい愉しみましょう、

R.H. 』




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by momotosedo | 2009-11-14 14:25 | ■六義の秘密


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