4月17日(花冷え、小雨)「100年素材」Classic Stripes クラシックストライプ 5.







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Art&ClassiC


「CLASSICSTRIPES
title copyright 2009 MOMOTOSEDO, R.H.

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1960`s English
3ply finest mohair & worsted

クライアントのMさんに、メールを書いていて納得したことがある、
話というのは、「クラシックな装い」についてだった、


「クラシック」な装いというのは第一次大戦をひとつのターニングポイントとして変容していく、

多分、我々が今、大戦前のベルエポックの時代などの、色あせた写真や当時を偲ばせる書物の頁を開いて、その暮らしとか装いに魅かれていくのは、そこに人間の人生としての「豊かさ」とか、そう云ったものを日々の暮らしの匂いとともに感じとって、憧れてしまうからだと思う、

そして、その装いの姿に魅力を感じえないのは、その「クラシックな服」というのが、その魅力的な生活というのと結びついているからに他ならない、

つまり、「装い」というのに、豊かな人生の時間や、暮らしとか生活が現れていて、衣服からそれを感じて魅かれるのだと思う、

それが「クラシックな装い」の魅力と意味だと思う、(そして、それを一番、純粋に現しているのが第一次大戦以前の「ソサイエテイーのクラシック」の時代だと思う)


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50年代で「装い」はもう一度、転換していて、今度は、「クラシック」というのから、「インターナショナル ルック」というものへ移っていく、(これは、今の「アッパークラス」の装いで、何故か、ヨーロッパのテーラーは、これを「インターナショナル ルック」と呼ぶ)


ここら辺りから「装い」から、「人生の豊かな時間」と云えるようなものは消えてしまったような気がする、
そして、やたらに「ファッショナブル」という言葉が聞かれるようになった、

私が近頃の服や靴や生地に、いつも少々不満を抱えてしまうのは、ここに理由があるのだと思う、

この「人生の豊かな時間」が現れている「装い」というのに、私はやはり拘っているのだと今さらながら気づかせてもらった、


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さて今回は、そんな訳で実に往年の英国らしい3plyモヘアの「クラシックストライプcopyright 2009 MOMOTOSEDO, R.H.を取り上げることにした、

この生地は、冒頭述べてきたような「匂い」を持っている生地だと云える、


実に男っぽい、味のあるネイビーの3plyのモヘア、いかにもビンテージらしい生地ともいえる、なにより、ざっくりとした質感と、ネイビーのこの色が良い、

面白いのは、ピンストライプが「刺し子」のような風情で織られているところで、これも、この男っぽい質感に、唯一無二の表情を与えている、

ハンドステッチのような「手」を感じるこのピンストライプといい、3plyモヘアのざっくりと頼りになりそうな少し厚手の表情といい、生地そのものに、「つくり手」の匂いを強く感じるのがとても良い、

そして糸が良い、良い時代の英国らしい糸だと思う、前述の60%キッドモヘアの贅沢な上質さとは別の意味で「豊かさ」を感じる、欲を云えば、キッドモヘアの方でシャープなタウンスーツを、この頼りになりそうな3plyのモヘアでは、味のあるエレガントなイングリッシュドレープでスーツを仕立てて揃えておきたいと思わせる、色も、キッドモヘアのシックな墨の入ったダークネイビーと、このダンデイな匂いのあるネイビーで使い分けができそうだし、、、


織りも正確で、タイトによく織られていて保存状態が極めて良い、モヘア独特の光沢も3plyになるとそのざっくりとした質感と合わさってまた違ったオーガニックな自然な表情をみせる、
復元性はいわずもがなで、湿気の多い季節にもドライな快適さを保障してくれそうだ、

この時代独特の3plyモヘアは、何故そういうものを織ったかというのが、実物を見るとよく分かる、着れば着るほど、その質感の味わいに惚れていくような、そういう本質的な生地の魅力があるのだ、これが、今の生地に欠けているところで、それは、糸の質とか織りとか、或いは、もう取り戻すことのできない時代の「空気」みたいなものが交じり合って出来ている、





ビンテージの優れた生地に出会い、それを手に取りつづけていくと、その時代の「それ」は、「それ」だけで良いのだと思えてくる、それを「復刻」しようとするのは品がない、

そこには、やはり、糸とか考えとか時代とか人とかというものがあって、それを無理やり「似せた」ものをつくるというのは意味をとり違えている、本質的にも適わないだろう、潔く、そのめぐり合わせの幸運だけを愉しむのが良ろしい、

良い時代の良い生地に幸いにも出会って、それを尊重しながら丁寧に仕立てるというようなことが、多分、「世界」の落ち着き方というもので、本来の法則に順じている、多分、それに気付きはじめたときスタイルというものも生まれて、今の服の世界というのも少し変わって落ち着くのだと思う、それは、何んにでもあてはまると思う、


少しの信念と潔さでスタイルは生まれる、或いはその人の「世界観」というものがつくられる、
往年の男たちが、仕立て屋の扉をたたき、自分だけの服をつくり、そして、その服を大切に生涯愛し続けたわけは、そこにある、

















「100年素材」
「ヴィンテージ ネイビー「刺し子」ピンストライプ 
 3ply モヘア & イングリッシュウーステッド BESPOKEスーツ」 
限定1着

(仮縫付き、フルハンドメイド)

¥360,000-(税込み¥378、000-)


*僭越ながら完全予約制です、お越しになる際には、eメールかお電話での事前のご連絡をお願いしております、

問合せ先 e-mail bespoke@rikughi.co.jp
phone 03-3563-7556
telefax 03-3563-7558


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by momotosedo | 2009-04-17 01:45 | ■100年素材


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