3月29日(晴れ) 100年素材 「至高のコットン」 Spring Is Nearly Here  春の桜色




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RIKUGHI SAKURAPINK FINX 2009






「Think Pink
至高のコットンfinx cotton



100年素材」の研究テーマとして、今まで見たことのないような素材の開発とともに、実は、もうひとつ私には大切にしているテーマがあります。


それは、「色」です、
色の開発、理想の「色」を創り出していくことです、


「美しい色」というのは、とても大事で、やはり、人は「色」の美しさに魅かれ、癒され、その美しさで何となく心ウキウキと愉しくなったりします、そういう経験はないでしょうか?



ところが、意外に生地で美しく、良い色、そして仕立てて納まりも良く、上品にみえてくれる「色」は、なかなか見当りません、


私なりに、この「色」への取り組み方を分析してみて、ひとつ思い当たったのが「薄さの上品さ」です、


何故、今の生地に現れる色が気に入らないのかと考えたとき、マーケテイング的には「分かりやすさ」が必要だからなのか、
全ての色が目立とう目立とうとしていて、実際に服として着ると、かえって安っぽくて、着ている人を落ち着かない印象に見せたり、最初は良いとしても本人もすぐに着づらくなったりするものが多いように思えます、


ところが、単なる「パステルカラー」に終わらせないニュアンスのある色というのは、実際にやってみるとテクニカルにも作業としても案外に難しい、やっているうちに迷いはじめます、



今回の100年素材は、心をウキウキさせる色がテーマです、

そこで思い出したのが、旅に出掛けるときにはいつもトランクに忍ばせている綺麗な「サックスブルー」のスポーツコートです、、これは、カシミアとシルクで織られていて、発色も綺麗で、重宝していると同時に旅のウキウキとした気分を醸し出してもくれます、ウエストヴィレッジで日曜日の昼下がりにブランチをとるときも、気持ちの良い日に古本屋を散策するときも、このスポーツコートは随分とお共をしてくれました、


でも、それは、もう20年以上も着続けていて、そろそろもう一着欲しくなりました、

では、綺麗な「サックスブルー」を、イヤイヤ、

私には、もうひとつ春になれば着ようと思い続けていた色があります、
日本の薄い桜色、
上品なピンクです、


季節もちょうど櫻の満開へと
向かっています、愉しい気分になろうじゃありませんか、



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至高のコットン
Finx cotton



そして今回、その「上品なピンク」を実現させるために選んだ「100年素材」が至高のコットンといわれる

フィンクス」です、このコットンはチョッと面白いです、


近頃の「シーアイランドコットン」は、どうも昔のものとは質が違うように思えて仕方ない、というお話をブログでも書かせてもらいました、

それで、ズッと、「コットン=綿」について研究していました、ヒントは、ロンドンの職人のひとりが云った
「昔のシーアイランドコットンは手摘みをしていた、」という言葉でした、



私は、その言葉の意味するところが、分かるようで、もうひとつ何か引っかかるところがありました、それで、徹底的に探ってみました、そして、私にとってはショックな事実が判明しました、私だけが知らなかったのでしょうか?


つまりこういうことです、「今の綿はブレンドされている」のです、コストを抑えて「良いコットン」をつくるために、
現在の「コットンづくり」はいかに、色んな種類の綿を混ぜて「良いコットン」をつくるかということに注力しているのです、


まるで、「お米」や、はたまた偽装「肉」を思わせる話です、



その一方で、職人が言った「手摘み」が何故、大切なのかという意味も分かりました、
ひとつひとつ手で摘まれることによって、枯れ葉や、枯れ枝、そしてまだ未熟な綿花の混入を避けて、
綿花を「痛めず」に収穫できるのです、考えてみれば当たり前ですが、「痛めない」というのが、あとの糸づくりには重要です、
そして、人間が収穫の時点で綿花の良いものだけを選別しているのです、
これは、気の遠くなる作業です、


もちろん、ブレンドしているようなコットンは、機械がやみくもに収穫していきます、



さらに探索していくと、ただ、一種類だけ「手摘み」をハッキリと謳っているものがありました、
それが、ここでご紹介する「フィンクス」です、



フィンクスは、ナイルでとれるエジプト綿です、エジプト綿自体が繊維の長い高級綿として今や高番手コットンの素材の中心となっていますが、「フィンクス」は、このエジプト綿のなかでも最高品質のものだけをより分けたものです、
その紡ぎ方も独特で、職人によって糸を引っ張らず、糸の「味わい」を出すように紡がれていきます、
混ぜ物のない、「純血種=単一綿」であることはいうまでもありません、
(聞いた話では、フィンクスは、エジプトにあったコットンとシーアイランドコットンを交配させ、シーアイランドコットンよりも、より繊維の長い、より優れたものを創ろうとして生まれたものらしい、)



今回はフィンクスのなかでも、より選りすぐった糸を選ぶことができました、(触ると少しヌメッとした柔らかさがカシミアを思わせます、この感触は、いままでの「コットン」の概念を覆すと思います、)



実際に織ったフィンクスを検証してみると、確かに繊維が他のもの(シーアイランドコットンを含めて)よりも極めて長い。
繊維の長さは、頑丈さに繋がります、非常に繊細な表情をしているけれど丈夫です。


面白いのは、前述したように、織りあがった生地のタッチがカシミアに似ていることです、かなりタイトに織り込みましたが、
触ると予想外に柔らかな肌合いをしています、ここがフィンクスの特徴で、ちょっと他にはないところだと思います、
そして、シルクのような光沢をももっています、この光沢は魅力です、


今回のフィンクスは、かなり「上質」に拘れました。「100年素材」にふさわしい独自性と、美しさがあると思います。



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至高のコットン
Finx cotton





「色」ではやはりモメました、残念ながら、今回も限定です、

私は念のために「日本の色」という本から「桜」を薄めた色を選んで見本をもっていったのですが、
やはり、「見本」があっても試行錯誤するものです、「ビーカー出し」という色サンプルをつくる工程を何度も繰り返しました、

ただ、今回は、そのおかげもあって、「色」には自信があります、

素直に、意図した「薄さの上品」があるピンクに織り上げられたと思います、
(生地だけを見ると、もっとハッキリしたピンクにしたくなりますが、仕立てたとき美しいのはこのなんともいえない薄さです)


さあ、季節も春を待ちかねています、愉しくいきましょう、




「100年素材」
「フィンクス ピンク ビスポーク スポーツコート」 限定2着

(フルハンド、仮縫付き)
¥230,000-(税込み¥241,500-)

「100年素材」
「フィンクス ピンク ビスポーク スポーツトラウザーズ」 限定2着

(フルハンド、仮縫付き)

¥75,000-(税込み¥78,750-)


*僭越ながら完全予約制です、お越しになる際には、eメールかお電話での事前のご連絡をお願いしております、

問合せ先 e-mail bespoke@rikughi.co.jp
phone 03-3563-7556
telefax 03-3563-7558













copyright 2009 MOMOTOSEDO, Ryuichi Hanakawa




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by momotosedo | 2009-03-29 10:45 | ■100年素材


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