2月13日(陰) 100年素材 「Blue Silk Oxford Bespoke Shirts」 限定5着





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私は、「 美しいシャツ 」が好きです、これは、「男の愉しみ」です、

ギャツビーのクローゼットに溢れる色鮮やかなシャツが宙に舞う印象的な場面を思い出す方もいらっしゃるでしょう、
「なんて、美しいシャツなの、、」と呟くミア・ファーローのその台詞がいまも脳裏にこびりついています、
クローゼットに並ぶ美しいシャツはそれほど「魅惑」といえます、


そして、私は特に「シルクのシャツ」に弱いところがあります、

ところが、「シルクのシャツ」というのは、全世界的にいまや「壊滅的」といえます、先ず、まっとうな「男のシルクのシャツ生地」というのがありません、(これは、経験としてハッキリ云えますが「見つからない」のではなく、「無い」のです、)

「100年素材」で、私がこのまっとうな「シルクのシャツ生地」、もっといえば「理想」のものをつくろうとしたのは、至極、当然の成り行きでした、、、


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私が考える「理想の」のシルクのシャツ生地とは、

先ず、「20匁」です、1匁は約3.75gです、ですから20匁=75gとなります、いわゆる絹のシャツ布地は今は大体93cm幅です、ですから20匁というのは93*93=8649cm平方が75gということです、(ちなみに昔の日本の匁は、1寸(3.788cm)の幅、六丈の長さ(一丈3.788m)の目付け(重さ)をいいました)、

通常の2plyコットン地は、海外のもので150cm幅、1mの長さで160~180g(15000cm平方)程度です、分かりやすく20匁の絹を150cm*1mの重さに直すと、129gとなります、

大概のシャツ用のシルク地はせいぜい10匁から15匁です、15~16匁というのは高級品の部類にはいります、
20匁のシャツ地というのはそうそうありません、(絹は綿より軽く、織りによって違いますが匁の重いものほど高級です、綿は100双、200双と番手があがるほど軽くなります、)


15匁でも充分なのですが、私が20匁にこだわるのは、その量感とドレープ感です、20匁のシルクは、素晴らしく豪華なドレープを生み出します、

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200gのシルク・オクスフォード」

しかし、「100年素材」で目指したのは、1m*150cm= 200gというものです、

そして、今回は、シルクで本格的なオクスフォードを織ってみることにしました、

私は「100年素材」のシャツ生地を考えていて、先ずは様々な「織り」について再考しました、

検証してみると、「オクスフォード」はなかなか優れた織り方です、
タテ、ヨコ2本づつ糸を織り込んでいくことにより、「丈夫」で、シワになりにくく、通気性も良く、
かつ美しい光沢がでます、
2本づつ織るときに、色糸と白糸を混ぜていきます、そのことによって、「玉虫」に似た光線の具合で微妙な色の変化を見せてそれも味わい深いものです、ふっくらとした質感も趣き深いと思います、

ただ、私の偏見ですが、この生地はかなり高番手の糸に適していると思います、
番手が低いと、ちょっと野暮たくみえてしまいます、なかなか、この織りを生かした生地には出会いませんでした、


今回、200gという厚手のシルクで織らせたのは、ウエイトをしっかりさせても、シルクという超細番手の糸ならば、洗練されたものになるだろうということと、逆にシルクの光沢を織りが抑えもして、独特の質感が単なる織りよりもシックに仕上がるだろうという目論みでした、

しかも、ブログの「デュピオーニ」の項でも、ご紹介したように、シルクは綿より丈夫で、吸湿、放出性に良く、最も人の肌に近い極めてオーガニックな素材です、

このシルクと「オクスフォード」という織りの掛け合わせは「100年素材」にふさわしいはずです、



そして、今回仕上がったシルク・オクスフォードは、結局1m*150cm=約210g以上のものになりました、

私がこのシルクを織るために選んだミルは、イタリアのいまや、まともな「デユピオーニ」を世界でただ一軒、織れるといわれているミルです、
その「まともな」デユピオーニは、悪くはないのですが、そう納得もできませんでした、

それはともかく、私がこのミルを選んだのは調べてみると50年代に、シャツ用のシルク生地を得意としていたことを聞きつけたからです、

ただ、現在は、「ソンナものは誰も買わない」のでシャツ生地の生産はしていません、
いま生産していないものを、もう一度「生産させる」のは、いまの世界では思っている以上にやっかいなものです、

先ず、200g以上のまっとうな男のシャツ用シルク生地というのでもめました、そんな重さは厚手のスカーフ地でも必要ない、100gあれば充分過ぎるというわけです、そして、色です、実は、この「ブルー シルクオクスフォード」は、或る色を同素材で織ろうとした「副産物」として生まれたものです、そこで試したかったのは色の「淡さの上品さ」です、

シルクオクスフォードの「ブルー」は、その「淡さ」に貴族的な品が潜んでいます、そしてこの淡さを実現するためには、何回もの試し織りが必要でした、



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できあがった、この「ブルー シルク・オクスフォード」、

まさに、「オンリーワン」の風格を持っています、
しなやかでいて信頼に足る100年素材の「男のシャツ地」の顔をもっています、
たしかに、親父さんがいったように、もう少し薄手でも充分だったでしょう、ネクタイを作ろうとしているのか、といわれた意味が分かります、
しかし、10年たって身体になじんだときの愉しみを思わせもして、そしてやはり「唯一無二」のものになっているのが、新鮮な驚きです、
私でさえ、こんなシルク・オクスフォードは見たことがありません、


確かにシルクの糸と、オクスフォードの織りが本格で、厚地なのですが手触りはシャツ地としてのしなやかさを持っています、
「世界でただ一軒」というミルの評価はウソではありませんでした、
実に見事なドレープを生み出してくれそうで、色も理想に近い「淡いブルー」です、
そして、考えていた以上に「独自」です、
私がいったことをほぼそのまま実現するとこうなるという「事実」が衝撃で、このシルク・オクスフォードで仕立てたシャツは多分、いままでのシャツ経験を覆すと思います、どこにも無いという意味では極めてビスポークらしい、そして極めて好事家向きのものです、


云えるのは、こんなものは、後にも先にもこれっきりだというものに仕上がったということです、


ただし、そういう事情から、今回は5着限定です、
それと、この生地はポケットスクエアにしても素敵だと思います、どうせ良いポケットスクエアを
探そうと思っても苦労するでしょうから最初から合わせてつくります、重宝すると思います、


極めて好事家用「100年素材」
「ブルー シルク・オクスフォード」ビスポーク シャツ

(別布で仮縫い、手縫い、そしてポケットスクエア付き)

¥65,000-(税込価格¥68,250-)

問合せ先 e-mail bespoke@rikughi.co.jp
phone 03-3563-7556
telefax 03-3563-7558







copyright 2009 MOMOTOSEDO, Ryuichi Hanakawa
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by momotosedo | 2009-02-13 21:22 | ■100年素材


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